琵琶湖の水止めたった。京都、大阪に水を供給するだけではない、洪水も防いでいる

関西の水瓶と呼ばれる琵琶湖。
貯水量は275億立方メートルです。
琵琶湖には117本の一級河川が流れ込んでいますが、出ていくのは瀬田川と琵琶湖疏水の2本のみです。
瀬田川は下流に行くにしたがって、宇治川、淀川と呼び名を変え、最終は大阪湾までとなります。
大阪の水道水は淀川から取っていますから、琵琶湖の水ということになります。
また京都の水道水は琵琶湖疏水から取っていますから琵琶湖の水です。



滋賀県民の捨て台詞「琵琶湖の水止めたろか」

京都、大阪の水道水が琵琶湖の水ということで、滋賀県民は両県民から馬鹿にされると、
「琵琶湖の水止めたろか!」
と捨て台詞を吐きます。
確かに琵琶湖の水を止めたら困りますよね。

瀬田川から流れ出る水量は瀬田川洗堰で調節されている

瀬田川洗堰で流れ出る水量の調節がされています。
調節することで治水、利水機能を果たします。

大雨のとき、琵琶湖の水は止められる

近畿地方に台風や大雨が降ると、瀬田川洗堰で琵琶湖の水を止めます。
止めないと下流域で川の水が溢れ、洪水となります。
7月上旬に豪雨が襲いましたが、そのときも洗堰で琵琶湖の水を止めました。

京都の八幡市あたりで、宇治川、桂川、木津川の三川が合流し、淀川となりますが、豪雨のとき、桂川、木津川からも大量の水が流れ込んできました。
桂川の水量は上流の日吉ダムでも調整ができますが、日吉ダムも貯水量の限界を超えていました。
もし琵琶湖の水を止めていなかったら、三川が合流地点で水が詰まり、桂川流域は決壊していただろうし、下流の淀川流域も大変な状況になっていたでしょう。

まとめ

琵琶湖は下流域の水道水を確保するだけではなく、洪水にならないように水量を調節する役割もあるのです。





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