京都と大津の商工会議所が取り組んだ琵琶湖疏水通船復活事業が2018年度「全国商工会議所きらり輝き観光振興大賞」

日本商工会議所が主催している「全国商工会議所きらり輝き観光振興大賞」の2018年分が10月3日に発表され、京都商工会議所大津商工会議所が連携した「 琵琶湖疏水(そすい)通船復活事業 」が大賞を受賞しました。

日本商工会議所サイト
https://www.jcci.or.jp/cat298/2018/1003140000.html

おめでとうございます!
添付した画像は今年の桜のシーズンに京都山科で撮影したもの。
幅が広くないので、ボートから見た景観は迫力があるでしょうね。


琵琶湖疏水(そすい)通船復活事業とは

琵琶湖疏水は京都に琵琶湖の水を引くために明治18(1885)年に着工され、5年後の明治23(1890)年に完成。
水を利用した水力発電により、工業が発展、また市中に路面電車も走らすことができ、維新後衰退した京都に活気をもたらしました。
20年後には第二疏水を完成させ、水道を確保しました。
今でも京都の水道水は琵琶湖疏水で引かれた琵琶湖の水を使用しています。

京都市上下水道局

滋賀県民が京都市民から馬鹿にされたときに言う捨て台詞
「琵琶湖の水止めたろか!」はここからきています。
ちなみに疏水の水量を調節するのは京都側からです。

疏水開通後に船運の利用も開始され、ピークには旅客船が年間30万人、貨物運搬船が年間22万トンの利用がありました。
その後、鉄道や自動車が利用されるようになり、昭和26(1951)年を最後に姿を消しました。

今では当たり前のように京都市街を流れている琵琶湖疏水ですが、かつての意義を知ってもらいこと、かつ観光資源としての活用から民間企業や、京都・大津両市の観光協会、商工会議所、そして両市の行政が知恵を出し合う形で「琵琶湖疏水船下り実行委員会」が平成26年(2014年)12月に立ち上がり、琵琶湖疏水における通船の本格的な復活に向けた検討を開始しました。

参考:
びわ湖疏水船【公式】サイト

秋の運航は10月6日から

運航は年2シーズン。春初夏の桜と新緑シーズンと秋の紅葉シーズンです。
秋の運航は間もなく開始。
船に乗るには予約が必要です。

予約サイト

秋の琵琶湖疏水(大津側)2018/10撮影

桜のシーズンはとても美しいです。


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